今回紹介する作品は漫画版『ブギーポップは笑わない』です。
上遠野 浩平さん原作の小説を、挿絵を担当した、緒方剛志さんによりコミカライズされた珍しい作品です。
メディアワークスより全2巻が出版されています。
概要:"世界の敵"と戦うために一人の少女の中から浮かび上がってくる、ブギーポップと名乗る人格と、様々な夢や、希望や、あきらめや、悩みや、いろいろな思いを持っている少年少女達の物語。「ブギーポップ(不気味な泡)」とは、周囲に異変を察知した時に自動的に人格が浮かび上がってくることを由来とする、同名のキャラクターの自称を指す。(Wikiより抜粋)
なぜ急にこんな古い作品を紹介しようかと思ったのかといえば、新入社員が「僕ラノベとか好きで結構読むんですよ」って言っていたので、「ブギーポップとかロードスとか好きだったわ」と答えたところ「?」「知りません」と言われ、ジェネレーションギャップを受けたからです。因みにその後、銀英・星界・アルスラーン・私が一番ラノベで好きな、「高畑 京一郎」作の「タイム・リープ―あしたはきのう」も分かってもらえず、お家に帰りたくなってしまいました。
小説ではなくコミックの方で紹介するのは、単に小説読み直すよりコミック読む方が個人的に楽だった為ですが、やっぱり小説の方を先に読んで欲しい作品です。本作は第4回電撃ゲーム小説大賞受賞作品であり、各章の語り手が異なり、全ての話を読むことで事件の全体像が浮かび上がってくる構成となっており、当時この手の作品を読んだことがなっかった私は、読後すさまじい衝撃を受け何度も読み直したものです。
漫画の方は挿絵を担当したイラストレーターが描いているのですが、漫画に慣れていない為か、とても同じ人の絵とは思えないほど雑な印象を受けました。小説の前に漫画を読んでしまう事はお勧めできませんが、小説を読んだ後に軽く内容を見直すには全2巻は読みやすくてお勧めできます。
小説はシリーズが多数出版されていますが、第一作『ブギーポップは笑わない』だけで話はきれいに完結しているので、これだけでも是非ラノベ好きな方には読んでいただきたい作品です。
スポンサーサイト